低用量ピルと生理(消退出血)

女性の身体は、毎月、排卵と月経を繰り返しますが、この周期をコントロールしているのが、脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンで、通常は、このホルモンによって卵巣が刺激されて排卵が起こります。低用量ピルを服用していると、ピルに含まれる黄体ホルモン成分と卵胞ホルモン成分が感知されて、女性ホルモンが十分あるという判断で、性腺刺激ホルモンの分泌が抑えられます。その結果、卵巣は排卵をしなくなります。また、子宮内膜に作用して、薄く保つようにして受精卵の着床を妨げたり、子宮頸管の粘膜を変質させて精子の侵入を防ぐ働きもあります。
低用量ピルを服用する際には、28日を1周期として、21日間服用を続けて7日間休みます。28錠タイプのピルは、最後の7錠が偽薬で成分が入っておらず、この偽薬の服薬中が休薬の期間になります。休薬中は、体内の女性ホルモンが減少しますので、子宮内膜が剥がれて出血します。これが消退出血です。通常の生理も、子宮内膜がはがれ落ちる出血なので消退出血になりますが、ピル服用中の生理は自然の生理と区別するために、「消退出血」と呼ばれます。
消退出血が起こるのは、休薬して2~5日後くらいで、長く続けていると、開始日も一定になります。子宮内膜は薄くなっていますので、出血量は少なく、生理痛も軽減します。基本は生理の初日に服用を開始しますが、週末に生理が重ならないように、日曜日に服用を開始する方法もあります。
ピル服用中の消退出血以外の出血は不正出血になります。ピルの飲み始めに見られることがあり、慣れてくると自然に治まります。3周期目になっても不正出血がある場合には、服用中のピルが体質に合っていない可能性がありますので、医師に相談してください。